9日(日)、朝起きると予想通りの雨模様。7時、水田の水加減を見に行く際もまだ雨が落ちていました。公民館へ行き準備を始める頃、幸い雨が止みました。家庭学習部長が「私、強力な晴れ女なんです。」と笑顔。公民館長が雨男なのは関係者では有名。「何とか午前中もって欲しい」と心に願いました。
この「うなぎつかみ大会」は、私が青少年学習部長だった平成14年に始めた事業。脈々と受け継がれて今年で23回目を迎えます。家族が一緒に楽しめて、農業及び農地の大切さを体感できるという思いで考えた事業です。
8時15分、もう一度水田へ行き水加減を確認。できれば少し落としたいが、用水の水位が高すぎて、排水口を開くと水が入ってしまうため断念。受付開始の8時半を過ぎると続々と車が到着。公民館駐車場は、自家用車と親子でいっぱいになりました。
昨年度までは親子120名(大人のみは不可、子どもは3歳から小学生、1組2名まで)でしたが、今年度から、小学生120名(1組2名まで)に変更。このため、保護者を含めた総人数は大きく増えました。9時に挨拶・説明の後、水田まではまさに長蛇の列になりました。
正方形の水田(一辺が約14m)の北側・西側道路に親子がびっしり並び水田を見つめる中、9時15分にうなぎ100匹(予備含め30匹は放流しないでさばき始め)を放流。子ども達119人(欠席1名)は一斉に水田へ飛び込みました。例年より水が深いので難易度はアップ。それでも、子ども達は元気よくうなぎを追いかけて走り回ります。中には、腹ばいになって泳ぎながら追いかける子も。
30分後の9時45分には、なんと「残り7匹」に。南面に整列して、ゆっくりと追い込み作戦を実施すると、どんどんつかまり残り1匹に。終了予定時刻の10時、部長からうなぎつかみ作戦終了の号令が掛かりました。1匹は最後まで逃げ切りました。
私が最初の挨拶で話したのは、「水田は米を作るためだけではなく、大雨が降った時、洪水にならないように、水をためておいてくれます。」「水田は、カエルやバッタ等生き物の住処になっています。」
部長が話したのは、「水田を整備して貸してくださった農家に感謝しましょう。」「持ち帰って食べる時は、『いただきます』を、食べ終わったら『ごちそうさま』を言って、うなぎの命に感謝しましょう。」注:登場する皆さんは、ご了承いただいております。(文責:公民館長)