千秋公民館三大事業の1つである「文化展」のプレイベントとして、11月3日(金・文化の日)に開催します。文化展の2日目(日曜日)に和室で行っていた「ミニコンサート」の特別ヴァージョンです。
従来は、広く一般の方を対象にしていましたが、今年度は3小学校(千秋、千秋南、千秋東)及び千秋中学校の児童・生徒並びにその家族を優先し、定員は午前・午後共に80名で募集を始めました。
プログラム前半は、「泥かぶら」のドラマティックリーディングです。
劇団「新制作座」による演劇「泥かぶら」は、昭和27年10月16日に、ここ一宮市で初演されました。原作は、劇団「新制作座」を設立した眞山美保さん。初演では脚本・演出・主演を兼ね、翌昭和28年に文部大臣奨励賞を受賞。海外での公演を含め、すでに1万5千回以上公演されています。一宮市では、2002年から3年ごとに、情操教育の一環(中学校観劇会)として、この「泥かぶら」を鑑賞していました。通算7回目が2020年の予定でしたが、事業見直しのため、残念ながら廃止となってしまいました。
もう一度、「泥かぶら」を子どもたちに観てもらいたいとの思いが実り、2021年1月、文化庁の「次のにない手を育成する子ども向けコンテンツ制作事業」の採択を受け、市内全小中学校から希望する親子を招待する特別公演が実現しました。
(あらすじ)昔、顔が大変みにくい少女がいました。村では嘲笑の的となり、心はすさみ、粗野で粗暴な子になっていきました。ある日、訳もなく石つぶてを浴びせかけられ、笑われた口惜しさで、彼女は荒れ狂っていました。そこへ、旅の老人が通りかかり、「きれいになりたい!」と大声を出して泣き叫ぶ少女に、その方法を教えてくれました。「1.自分の顔を恥じないこと。」「2.どんな時にもにっこりと笑うこと」「3.人の身になって思うこと。」この3つの事さえ守れば、村一番の美人になれる・・・・心を入れ替えた少女は、懸命に頑張り次第に村で認められていくが、大事件が起きる。
今回は、約2時間の劇を、スライドと効果音を使った約35分の読み聞かせ(ドラマティックリーディング)に凝縮してお届けします。
後半は、マリンバのデュオ(連弾)です。幅が2メートル60センチ、学校で使うマリンバより断然大きく、音域も5オクターブ(66鍵)のマリンバがやってきます。奏者2名が、片手に最高3つのバチ(マレット)を持って、低い音から高い音までダイナミックに奏します。
この「文化の日~親子で芸術鑑賞」は、小中学生に親子で芸術に触れる機会を持ってもらうことにより、豊かな心を持って育っていって欲しいという思いを込めて実施をいたします。
「公民館事業に力を貸してもいい」、「こんな企画はどうでしょうか」等、ご意見がありましたら、お気軽にご意見箱へどうぞ。(文責:公民館長)